ネット誹謗中傷・風評被害 体験談
情報公開で縁故入社を疑われたケース
どの企業にも縁故入社が存在しているものです。経営者はそれなりの地位にいる社員の家族や親戚が優先的に採用されるわけです。仕事さえきちんとこなしてくれれば問題ないのですが、それが思わぬ誹謗中傷のネタになることもあります。
驚くべきことにわたしが縁故で入社したという噂が流れました。もちろんまったくの事実無根です。しかしネットでその噂が書き込まれた途端、社内にあっという間に広がってしまいました。そこにはわたしの学歴や境遇、住んでいる地域などが公開されており、おもに出身学校のコネを利用して入社したかのごとく書かれていました。入社試験も適当に提出し、面接などすることもなくあっさりと採用された、などとも。
こういった誹謗中傷は否定したとしてもあまり説得力を持たない面があります。「そうだったのか」と他の人に思われてしまったらそれでおしまいな面もあるからです。しかも公開された個人情報そのものは事実なため、どの部分を否定すればよいのかわからない面もありました。せいぜい面接はしっかり受けたと否定するくらい。試験を適当にやったかどうかなど今となっては誰にもわからないことですし。
努力のすえに採用されたにも関わらず、こうした事実無根な誹謗中傷が書かれると働く意欲そのものが失われてしまいます。しばらくの間噂を払拭するべく必死に働こうとしたのですが、どうもやる気がでませんでした。どう頑張っても縁故入社の色眼鏡で見られてしまうような気がして。こんなことが起こらないためにも、誹謗中傷対策が必要なんだとしみじみ思いました。